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「うなぎ味のナマズ」を取り扱う新会社の設立から紐解く誰得銘柄!!

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近畿大学農学部水産学科(奈良県奈良市)准教授の有路昌彦が開発した「うなぎ味のナマズ」の産業化を目的に、かねてから生産パートナーである有限会社牧原養鰻(鹿児県東串良町)が新会社「日本なまず生産株式会社」を設立した。


日本なまず生産は、自社でなまず専門生産を行うのと同時に、「うなぎ味のナマズ」の生産技術管理と共有を行うFC(フランチャイズ管理)企業。これによって希望する企業はFC契約の元生産技術を共有できるようになり、FC契約を結んだ企業は、管理の下、他製品と区別する認証マークをつけ、「ナマズ味のナマズ」と「うなぎ味のナマズ」が区別されて市場に供給されることになる。この方法によって技術移転を進め、迅速な市場化を目指すとのことで、FC先企業には専用餌と生産技術、販路を供給する。
来年の土用の丑の日には100トン以上の出荷を目指すとしていることから、今後うなぎ味ナマズが多く市場に出回るようになる事で得をする企業の銘柄をピックアップする。

 

一位 ウナギ養殖に携わっている企業

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新会社では「うなぎ味のナマズ」の産業化だけでなく、天然稚魚の漁獲量減少で苦しむ養鰻業者とのFC契約を積極的に行うことで、地方創生にも大きく貢献することを目標としている。日本産マナマズは種苗生産技術が確立されているため完全養殖が可能で、うなぎのような資源的問題がないからこそこれからはナマズの需要が急増しナマズ養殖が盛んになるだろう。

 

1332 日本水産
同社では、水産品や同加工品を取り扱う事業の一環として、ウナギの養殖も手掛ける。完全養殖の実現に向けた研究にも参画しており、同社の事業も今後のウナギ市場を占う上でも重要になりそうだ。

9955ヨンキュウ
最近になって新たにウナギの養殖に参入してきた企業。もともとブリやマグロなどの養殖に取り組んできており、ウナギ養殖が今後の事業の柱になれるかどうかも注目の一つである。
 
6869シスメックス
ウナギの養殖の困難の一つとして知られるのが、産卵を促す技術で、成長の過程でオスにもメスにもなるウナギに卵を産ませなければならない。その実現のため にウナギにホルモンを注射することがあり、そのホルモンを製造している。ちなみに、同社のホルモン製造事業は、2011年に片倉工業 <3001> から譲渡を受けたもの。



二位 指定された専用餌を供給できる飼料会社

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食味の調整には「餌のコントロール」と「水質のコントロール」の2点が重要であることを特定し、「うなぎ味のナマズ」を開発している。要するに「うなぎ味のナマズ」にはコントロールされた専用の餌が必須であり、それらをそれぞれのFC契約先に安定して供給できる企業が必要である。

2060フィードワン
2014年に日本配合飼料株式会社と協同飼料株式会社が共同株式移転により持株会社フィード・ワンホールディングス株式会社を設立した。両社とも元々飼料業界大手の一つである、水産飼料にも力を入れており様々な水産養殖に貢献している企業である。

2286 林兼産業
食料品の製造販売、飼料の製造販売等の事業を行う会社。水産加工品大手のマルハニチロ(旧・大洋漁業)と創業家を同じくする「兄弟会社」にあたる。



養殖うなぎの原料となる天然稚魚の漁獲量が激減し、供給量が需要に追いついていないという問題があり、ついには平成26年(2014年)には、国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギを「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」に指定し、レッドリストに掲載されました。ウナギ類の総供給量の推移は2000年の15~16万トンから2014年には4~5万トンにまで激減し、約11~12万トン分の潜在市場となっていて、完全養殖の技術が確立されているマナマズがウナギ代わることができれば、一般消費者の需要を満たすことができ、ナマズ市場は大きく飛躍するでしょう。

 

以上、誰得銘柄でした!