新素材需要から紐解く誰得銘柄!!
金属に変わる新たな新素材が注目を集めています。
金属と同等の強度を持ちながらも重さは3分の1とあって、航空産業への採用で革命を起こすと言われるCMC(セラミックスマトリックス複合材料)がそれです。
開発したのはGEですが、日本カーボン株式会社が開発した炭化ケイ素繊維を埋め込んでいます。このような新素材がこれから需要を増やしていくと考えられています。
子会社のNGSアドバンストファイバー株式会社がGEのCMC量産に対して製造ライセンスを供給すると発表しています。航空機エンジン用途を中心として需要が拡大することを見込んでのことです。
株価の推移
現在は350円あたりで推移しています。半年チャートを見ると、下げ続けている75日移動平均線を25日移動平均線が上抜いて、さらに日足がその25日移動平均線を支持線として上昇を続けています。ただし、信用取引の倍率は10月の16倍から下げに転じています。上値警戒による信用売りが増えていると考えられます。
炭素繊維にも迫る性能を持つCNF(セルロースナノファイバー)を実用化、紙オムツなどで活用しています。CNFは植物から作られ、鉄よりも軽くて強い特性を持ちます。森林の豊富な日本での製造に向くとされることから、2030年には関連市場が1兆円にも達すると見られています。
株価の推移
2000円近辺で推移しています。半年のチャートでは75日移動平均線がやや下げに転じています。25日移動平均線が上から下抜く気配もあります。日足も75日移動平均線を抵抗線として下で推移しています。これからさらに下げると見られます。一方で信用倍率は10月の0.35から1.57に増えているので、ここが底値と見ているのか、それとも信用買いの売り圧力で株価が下げるのかがポイントとなります。
CNFは木材パルプから作られるために、関連ノウハウを持つ製紙会社が有利な立場にあるとされています。三菱化学と共同開発でCNFを使った透明シートを開発し、曲げられるディスプレーなどの実用化を目指しています。
株価の推移
550円前後で推移しています。チャートは25日移動平均線が75日移動平均線を支持線として上昇しています。ただし11時に入り株価は急落、75日移動平均線を抵抗線として下げ基調となっています。信用倍率は10月の0.3から3.06へと増えた後、減り始めています。安値を拾うのも良いかもしれません。
新素材に対する関心は非常に高いものです。応用範囲も広いことから、製造メーカーには多くの需要が集まると考えられます。